2015年6月11日木曜日

映画「ゴーンガール」

きのうの深夜、映画「GONE GIRL」を観ました。
ネタバレ要素があるかもしれないので、続きは以下からどうぞ↓


以下簡単なあらすじをwikiより抜粋。
幸福だと思われていた、とある夫婦。しかし、妻が突然失踪する。警察と過激化する報道からの圧力によって、夫の温厚な人柄のイメージが崩れ始める。夫の浮気と不確かな行動に世間はある共通の疑問を抱き始める。「夫が妻を殺したのではないのか?」

サスペンスだとわかっていながら1人で見始めたことに冒頭シーンから後悔し始める私。
それでも中盤までは何とか平常心を保っていましたがクライマックスに向かって失踪中の
エイミーの狂気が加速していくさまについていくだけで精いっぱいな状態に。

序盤ではエイミーと夫のニックとの出会い~結婚生活がエイミーの主観で時系列を追って
描かれていて、エイミー美人だな~とか、ニックってどうしようもない!と、まだ気楽な気持ち。
やがて真実が描かれ出されるのだけど、エイミーの変人さがどうもしっくり来ない。
失踪後滞在していたモーテルの隣人に有り金を奪われたエイミーは高校時代の元恋人で
かつて自分をストーキングしていたデジーに連絡をし、かくまってもらうことに成功するものの
そもそもデジーを愛しているわけでもなく、テレビ番組のインタビューに出演し、自分の帰りを
嘆願するニックの姿を見て、ニックへの憎しみが薄れていく・・・デジーの束縛から逃れるために
レイプ被害者を装い事の最中にデジーを殺して血まみれの姿で報道陣の押し寄せる自宅前に
車で乗り付けエイミー。狂っちゃってますね。ここで「あ、こいつ本当にヤバいな」とやっとしっくり
来ました。妻とはいえ自分を殺人犯で死刑囚に仕立て上げようとしたエイミーをひとつ屋根の下に迎え入れるニックもなかなか理解に苦しみました。

エイミーは過去の恋人に対しても支配欲をむき出しにして、相手から拒絶されたことを感じると
ニックに対してしたような復讐(その時もレイプされたと装って相手を告訴!)をしていたようで、
愛情の表現とか、恋人との付き合いっていうのがどこか歪んでしまっているんだろうな、とは
推測できたけど本当のところなぜこんなことをするのか?という疑問は映画を観終わっても
残りました。
絵本作家の親が自分をモデルにしたAmazing Amy(完璧なエイミー)という作品が大ヒットし、
絵本の中のエイミーのように実在の娘であるエイミーに対しても親が過剰なプレッシャーを
かけすぎたことが原因でこんなふうになってしまったのか、生来のサイコパスなのか・・・
「女は恐ろしい」っていう感想をよく見ますが、ていうよりエイミーが恐ろしい!

また、この映画は結婚している人とそうでない人ではもしかしたら受け止め方が大きく変わる
映画かもしれません。冒頭とラストシーンでニックはこう語っています。
「君は何を考えている? どう感じている? 僕たちはどうする? これからどうなる?」
夫婦という関係であっても、本当にお互いを想いあっている2人はどれくらいいるだろう?
2人をつなぎとめているものは子供だけだったり、外では浮気をしていたり、離婚の機を
見計らっていたり、客観的に見ればこれは”うまくいっていない結婚生活”なのかもしれません。
でも2人は離れないでいる。そんな結婚や親としての責任感に揺れるニックの姿は痛々しく、
双子の妹マーゴが兄の選択を必死で尊重しようと自分の理性と闘い、苦しみに涙する
シーンはとても印象的でした。


観終わった後はすぐには眠れずに1時間程度クールダウンの時間が必要だったくらい衝撃的な
内容でしたが、ベン・アフレックの終始ぽやぽやっとした演技も中毒性があったし、とにかく
エイミーがすばらしく美人で(こわいけど)着ているものもかわいいし、夫ニックの双子の妹役の
女優さんも、女刑事の女優さんも、ニックの浮気相手のアンディもよかったー!(女ばっかり)
アンディーのおっぱいすごかった・・・ドキドキ。

劇場に行きそびれてずっと気になっていたので結論としては観てよかった。

次はグランドセントラルとロイヤルテネンバウムズがみたいな~。

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